新 世 紀 夢 日 記


  第5回目は  技術センター 渡辺 利広さん の新世紀への思いです。

 21世紀になった今、クローズアップされている会社で"ユニクロ"のブランド名で知られる ファーストリテイリング社は、経常利益が、1000億円でした。
 この急成長の会社は、まさしく現在の日本の物流構造を象徴していると思います。 人件費の高い日本国内での生産ではなく、海外にて製作し、それを輸入する方式をとり、 低価格の商品を数多く販売する。いわゆる薄利多売に加え、 「安かろう悪かろう」の商品ではなく、しっかりとした素材で人気のあるデザインの 商品を数多く販売した結果であると思います。
 我々の金型業界でも同様の事が起こっており、海外で生産し、 日本へ輸入するという構図ができあがっていて、それをどんどん加速しているのが現状だと思います。
 私は、自由貿易というのは、すばらしいと思いますが、 このままでは、日本の「ものづくり」という最も得意な産業に対し 悪影響を及ぼしてしまうのではないかと思います。
 日本でもアメリカの通商法301条のように、保護貿易のようでも、 自国の国益を優先的に考えてくれるような、法律を作ってくれるようになってくれれば、 今よりももっと「ものづくり産業」を発展させ、21世紀になっても日本は、 やっぱり「ものづくり」だとなってほしいものです。    

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