金 型 メ ー カ 訪 問 記 (1)
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今回より数回にわたり、YJSのCAD/CAM等のコンピュータシステムをご利用されている金型の
設計製作メーカを御紹介致します。まず、記念すべき第1回は福島県福島市にて精密プレス金型の設計製作
を行ってみえる
(有)クドー精工 様 を御紹介致します。現在、クドー精工様は福島市内にありながら、
梨畑に囲まれた静かな環境に工場を持たれ、社員30名(内設計担当6名)で、マシニングセンタ3台、WEDM
11台、CAD/CAM(2M/R、2M/X)7台、治具研/治具ボーラー各1台の設備を保有されていて、
精密電子部品用の順送金型を主に生産されておられます。 社長の工藤勝重様にインタビュー致しました。 |
< 渡 辺 > 金型メーカを始められたきっかけは?
< 社 長 >
< 渡 辺 >
< 社 長 >
| 工藤社長
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< 渡 辺 > マシニング(MC)を導入した頃はどうでしたか?
< 社 長 >
製品サンプル
< 渡 辺 > | それでCAD/CAMを導入しようと考えられたわけですね。 < 社 長 > 初めは、自動プロPC98で自社で作成しようと考えたわけですがCAD/CAMを3000万以上投資して導入しました。 当時、WEDM、MC、CAD/CAMで1億の資金を県の近代化設備貸与より融資を受けたわけですが、 CAD/CAMとMCがなかなK立ち上がりませんでした。CAD/CAMの試行錯誤を重ね、 MC加工がやっと軌道に乗りました。 MCによるプレート加工はそれまでの金型の製作に変化が現れました。 会社設立当初より作業の分業化を進め、今でも設計、MC加工、WEDM加工等の専業化がよかったと思っています。 今では、パレチェン付MCで、8枚のプレートの連続無人加工を行い、今年導入した大型MCではダイセット等の大物加工を行っています。
CAD/CAMルーム
< 渡 辺 > | これからの金型メーカはどのようになっていくと思われますか?
ワイヤカットルーム
< 社 長 > | 中国などアジアの国々と競合しない金型を作成し、かしめ等の複合型等をできる高度な金型技術力の向上はもちろんの事、 発注してくれるメーカが望んでいる事に対し、納期、精度等を正確に応える事などが重要だと思います。 設備はある程度設備してしまっているため、将来がみえない感があります。それでもWEDMに関して言えば、 パレットチェンジャーによる連続無人加工や段差のある材料の高精度な加工等に興味があります。
< 渡 辺 >
< 社 長 >
< 渡 辺 >
工場から見た吾妻小富士
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取材を終えて印象に残ったのは、工藤社長は『今まで全力で突っ走ってきたので、誰かに任せてのんびりしたいなぁ』と
もらしてみえたのが本音のような気もしますが、そうは言ってもこれからも社員の皆さんと強いリーダーシップのもとに、
社長の会社のみならず日本の金型産業を引っ張っていかれると思います。 精密順送金型の強力なノウハウを生かし、これからも益々、ご発展されることを祈念し、第1回の金型メーカ訪問記を 締めくくりたいと思います。 |